100年前の技術者が、本気で「ありえないもの」を設計していたら。そんな架空の歴史を、設計図と技術報告書の形で蒐集した図鑑です。
眠りの中にある、まだ見ぬ世界をすくいあげる装置。
遠き光を、手のひらに。
あの日の雨を、もう一度。
月光を集め、圧し、瓶に封ずる。
断たれた記憶を、もう一度つなぎ合わせる。
霧を糸に、空を織る。
人の形を集め、定め、紙に写しとる。
海の呼吸を、暮らしの力に。
あくびと、まどろみと、うたたねの力で。
生きた光を、育てる。
庭の露を集め、香りを生み出す。
海の聲を、言葉に。
わずかな時間の、もうひとつの可能性。